鍛造の手作り結婚指輪と鋳造の手作り結婚指輪どっちがいいの!?プロの視点から忖度なしで徹底解説!!

2024/11/20 結婚指輪
手作り結婚指輪 ロストワックス製法

 

指輪の作り方には、「鍛造(たんぞう)」と「鋳造(ちゅうぞう)」という2つの代表的な製法があります。

 

鍛造(たんぞう)は、金属の塊をハンマーやプレス機で叩いたり伸ばしたりして棒状の金属にした後、それを曲げて溶接しリングの形にしていきます。その後、装飾を施し、やすりなどで磨き上げて完成です。金属が圧縮されることで、内部構造が蜜になるため、強度が高い指輪が仕上がります。

 

鋳造(ちゅうぞう)は、高温で溶かした金属を型に流し込み、冷やして固めることにより指輪の形の金属ができあがります。その後、表面を磨いて宝石を留めたりデザイン加工をして完成させます。

複雑なデザインの指輪を作りたい場合や、同じデザインの指輪を複数作りたい場合、鋳造製法が採用されます。

 

鍛造(たんぞう)製法の指輪は、職人の手仕事の温かみや趣が魅力で、元々は高額の一点もののジュエリーなどに用いられてきました。

最近では、お客様自身で気軽に手作りできる「手作り結婚指輪」の製法として人気となっています。

 

一方、現在一般的に販売されている指輪のほとんどが鋳造(ちゅうぞう)製法の指輪です。

鋳造(ちゅうぞう)製法では、一度鋳型を作成すれば、同じデザインを何度でも精密に再現することができます。これによりブランドの一貫性が保たれ、どの店舗で購入しても同じクオリティの指輪が手に入るのです。

海外ブランドの結婚指輪も鋳造(ちゅうぞう)製法の指輪が多いです。

 

 

鍛造(たんぞう)製法について

 

鍛造(たんぞう)の手作り結婚指輪の作り方

①金属の塊をハンマーやプレス機で叩いて伸ばし棒状にする

②棒状の金属を曲げて指輪の形に丸くする

③継ぎ目を溶接する

④ハンマーで叩いて真円にしながらサイズを調整する

⑤指輪を磨いて仕上げる

②~⑤の工程を自分たちで行う場合が多いようです

 

鍛造(たんぞう)の手作り結婚指輪のメリット

・柔らかい金属でも叩いて強度を上げることができる。

・その日に持ち帰り可能な場合が多い。

 

鍛造(たんぞう)の手作り結婚指輪のデメリット

・繊細で複雑なデザインを作るには高い技術が必要なため、自分たちで手作りする場合シンプルなデザインが多い。

 

 

鋳造(ちゅうぞう)製法について

 

鋳造(ちゅうぞう)の結婚指輪の作り方

①WAXと呼ばれるロウソクのロウのような素材を切ったり削ったりして結婚指輪の原型を作る

②原型に石膏を流して型をとり、溶かした金属を流し込んで冷やし固める

③石膏を割って指輪の形になった金属を取り出す

④取り出した指輪をハンマーで叩いて真円にしながらサイズを調整する

⑤指輪を磨いて仕上げる

Hamriでは、工程①をお客様に手作りしていただき、②~⑤は熟練の職人の技術で完成させます。

 

鋳造(ちゅうぞう)の手作り結婚指輪のメリット

・複雑なデザインや繊細なデザインなども得意

・継ぎ目がないので指輪が割れる可能性が少なく、ブライダルに向いている

・ゴム型があれば同じ指輪の復元が可能

 

鋳造(ちゅうぞう)の手作り結婚指輪のデメリット

・金属の種類によっては、鍛造(たんぞう)に比べて強度が劣る場合がある

・その日に持ち帰ることができない

 

 

鍛造(たんぞう)の手作り結婚指輪がおすすめの人

 

・最後まで自分たちで仕上げたい方

・ストレートラインなどシンプルなデザインを希望している方

・当日持ち帰りたい方

鋳造(ちゅうぞう)の手作り結婚指輪がおすすめの人

 

・最終仕上げは職人に任せて品質にこだわりたい方

・V字やウェーブなど曲線的なデザインを希望している方(もちろんストレートラインのシンプルなデザインも可能)

・複雑なフォルムの指輪を希望している方

・複数の金属を使ったコンビネーションの指輪を希望されている方

Hamriが鋳造(ちゅうぞう)製法にこだわる理由

 

Hamriの代表者である国吉福太郎は、主に鍛造(たんぞう)製法で高額な1点モノのジュエリーを作るジュエリー作家の父親のもとに生まれました。

自宅内に父親の工房があったことから父の仕事を間近に見ていたため、鍛造(たんぞう)製法の素晴らしさを体感して育ちました。

それでも、創業時から現在まで一貫して鋳造(ちゅうぞう)製法にこだわってきたのは、以下の理由からです。

 

鋳造(ちゅうぞう)製法なら自由な指輪作りができる

Hamriでデザイン制限を設けず、様々なフォルムの手作り結婚指輪を作ることができるのは、複雑なデザインも得意な鋳造(ちゅうぞう)製法を採用しているからです。

Hamriでは、創業以来お客様のご要望にできる限り「ノー」を言わないスタイルで、お客様の理想のデザインを叶えてまいりました。

鍛造(たんぞう)製法では、お客様に手作りしていただけるデザインにどうしても制限が出てきてしまうため、鋳造(ちゅうぞう)製法にこだわり、お客様に自由な指輪づくりを楽しんでいただいております。

 

鋳造(ちゅうぞう)製法なら指輪の復元ができる

Hamriでは手作り結婚指輪の「ゴム型」をお渡ししております。このゴム型を保管していただくことで、万が一指輪を紛失してしまった際にも、お相手様が想いを込めて手作りしてくれた温もりある指輪を復元することができるのです。これも鋳造(ちゅうぞう)製法ならではのサービスです。

 

鋳造(ちゅうぞう)製法なら熟練の職人による最終仕上げで品質にもこだわれる

Hamriの手作り指輪は、WAXを切ったり削ったりしてお客様に指輪の原型を作成していただいた後、その原型をお預かりし、熟練の職人の手で、型を取って金属に鋳造し、指輪をピカピカに磨いたり、表面にデザイン加工を施したり、宝石を留めたりします。

一生モノの結婚指輪・婚約指輪には、職人の高い技術による仕上げで本物の輝きを放つ指輪を身につけていただきたい。

そんな思いもあって、最終仕上げは職人が行う鋳造(ちゅうぞう)製法にこだわってきました。

 

 

鍛造(たんぞう)製法の結婚指輪の方が強度が高くて輝きが増すってホント!?

 

鍛造(たんぞう)製法の結婚指輪の方が強度が高くて輝きが増すと言われる理由と実際

金属をプレスして密度を高める鍛造製法は強度が高く、硬いため磨くと輝きが増すと言われることが多いです。

これは、鋳造では、高温で溶かした金属を型に流して冷やし固める際に、巣と呼ばれる極めて小さな気泡が作られることがあり、この気泡が強度や表面の滑らかさに影響があると言われるためです。

しかし、実際には、鋳造技術の発達により巣を最小限に留められるようになったてきたこと、鋳造した指輪に専用の器具を使って表面を鍛練する工程を行うことで巣がなくなり、鍛造と同じように滑らかな仕上げ方ができます。

 

鋳造製法用の強度が高い配合の貴金属も開発されている!

鋳造製法用の強度が高い配合の貴金属を使用することで、鍛造の指輪より硬い金属で指輪を作ることもできます!

 

【Pt950EX】

→特別な配合のプラチナで鍛造(たんぞう)製法で作った指輪よりも硬い指輪を作ることができるのが特徴。

パラジウムが配合されていないので、パラジウムアレルギーの方にも安心してご使用いただけます。

 

Hamriでおすすめしている11種類の貴金属は、すべて鋳造(ちゅうぞう)製法でも結婚指輪として日常生活を共にしていただくのに十分な強度があり、実用上の問題はありません。

 

 

まとめ

 

手作り結婚指輪について鍛造製法と鋳造製法、どちらが優れているとは言い切れません。

・最後まで自分たちで仕上げたい方、すぐに手元に指輪が欲しい方は鍛造(たんぞう)

・デザインの繊細さや自由度にこだわりたい方、職人の手で最終仕上げをすることで品質にこだわりたい方は鋳造(ちゅうぞう)

 

どちらを選ぶかは、おふたりのライフスタイルや大切にしている想い次第です。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

おふたりにぴったりな結婚指輪と出会えますように。

 

 

  • lineオーダーのバナー
  • カタログ請求のバナー
  • webカタログ請求のバナー